【エロゲの表現規制】について卒論を書こうと試みる

※表現規制の是非を論じるものではありません。

エロゲ研究の進捗報告

こんばんは。

エロゲで卒論書く人(@eroge_thesis)です。

 

また更新に時間を空けてしまいました・・・。

リアルの方が忙しかった、なども理由としてあるのですが、それ以上にここに書けるような話がなくなってきた、ということが一番大きいかもしれません。

研究そのものはゆっくりと進んでいます。

今回はその進捗報告ということで、一ヶ月ほどの沈黙に値する内容になればと思います。

 

・卒論の執筆開始

Twitterでもお知らせしましたが卒論の構成をある程度固め、書けるところから書き始めました。

もちろん自身の研究の核となるインタビュー調査部分ではなく、文献のみで書ける前半部分です。現状、私の卒論の構成は一部で表現規制の議論についてまとめ、二部でアダルトゲームについて執筆する予定です。そしてエロゲー文化研究概論 増補改訂版』を参考に、二部を書き始めて今に至ります。

まあ・・・一番書いてて楽しいだろうところから書き始めちゃった感じですね。これが吉と出るか凶と出るかは来月わかると思います・・・(一次提出の締め切りが今年中なんです)。

 

字数としては12000字程、ちなみに164kbでした(Wordファイルなので誤差があるかもですが)。これらはまだ先生にもまともに見せていないため、字数が増えたり減ったりするかと思いますが、時間を見つけては少しずつ書いています。

その意味で現在執筆中の項は以下の通りです。

「アダルトゲームの定義」「アダルトゲームの発祥と社会問題化」

「アダルトゲームの経済」「ソフ倫の役割」

・・・このくらいでしょうか。

当然ながらこれらのタイトルの中に小タイトルがいくつもあって、そこで以前この記事で話題にしたことも書いています。

特に「アダルトゲームの発祥と社会問題化」は書いていてワクワクしますね。

1981年の『野球拳』というほんとのエロゲ発祥からの少しずつ盛り上がっていく過程、そして『117』問題、沙織事件、それを受けてのソフ倫設立と自分なりに丁寧に歴史を追っているつもりです。『エロゲー文化研究概論 増補改訂版』には大変お世話になっております・・・!

ちなみに論文の方では『117』問題と沙織事件の間で東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件について触れ、社会問題化に至る影響を示唆しています。

 

そのうち問題がなさそうであれば、この辺りの内容は公開してもいいのかなあ、なんて思ったりしています。

 

今執筆に苦心しているのは、「アダルトゲームの経済」です。

エロゲの売上に関するグラフは、ご想像通りかなり特徴的というか、2002年をピークにした山のような形を描くわけですが、そのグラフを考察するのはかなり難しいところがあります。噛み砕いて言うと「なぜ2002年以前エロゲは売れたのか?」という問いと「なぜ2002年以降エロゲは売れなくなったのか?」という問いの2つに解を与えなければならないのですが、その論拠を持ち出すことが難しいのです。特に前者の問いは当時のエロゲのタイトルごとの売上が分からないため、どうしても推測を含んでしまいます。これで論文として成り立つのか・・・?というところが不安です。

加えて、「アダルトゲームの経済」を考える上で、どうしても「家庭用ゲームの経済」との比較が必要であることに気づき、「家庭用ゲームの売上推移なんて、僕のデータにないぞ!?」状態になってます。シューベルト君持ってたりしませんかね。

 

そんなこんなで課題も山積しておりますが、そろそろ年末の一次提出に向けてスピードアップしていきたいところです。

 

・エロゲユーザーへのインタビュー調査をやめた

前回の記事で触れたばかりですが、これをやめることにしました。

記事の投稿後、聞き取り調査に行ってきたのですが、そこでの情報量に圧倒され、「この上にユーザーの聞き取り調査の内容を載せるのは論文の主張がぼやけてしまわないか」という不安がありました。そのことをゼミで相談したところ、先生からも同様の理由でクリエイターとソフ倫についての内容に絞るべきということになり、見送ることとなりました。

先生曰く、「取材がしにくいところを優先すべき」とのことです。確かに・・・。

記事を投稿してから、私の方に連絡は特にありませんでしたが、もしご検討くださった方がいらっしゃったら、本当に申し訳ございませんでした。

 

・新たなインタビューの準備

実は今週、新しく聞き取り調査を行います。

業界関係者にお話を伺う、という意味ではこれで4件目になります。

当初は、まさかこんなに聞き取りをさせていただけると思っていなかったので、こうして書いていて驚いているくらいです。

インタビューや、それに至るまでのやり取りの中で感じたのは、エロゲに関わる方々が本当にみなさん快く対応くださるということです。

こちらのお願いは決してお手間をとらせないようなものではなく、たくさんのお時間をいただくものばかり。なのに失礼にも研究へのご協力という形でお願いしています。

「それにもかかわらずこのような丁寧な対応を・・・!」と感動しっぱなしの日々です。

研究にご協力いただいた方には何回でもお礼申し上げたいですし、ご協力いただいたからにはそれに応えなければと、身の引き締まる思いです。

というか、書いていて引き締まってきました。頑張ります。

 

・・・と、書いていてだいぶ長くなってしまいましたが、ここらで進捗報告を終わりにしようと思います。次回の内容は全く未定ですが、問題がなさそうならもう少し自身の卒論の内容に踏み込んでもいいかなと考えています。

聞き取り調査の内容に触れなければ問題ないと思うのですが、念の為・・・。

Twitterにももう少し頻繁に出没するようにしますので、改めて今後ともよろしくお願いします!

お読みいただきありがとうございました!!